Kling AIの生成物は商用利用できる?規約の条文を実際に読んで確認しました【2026年7月】

Kling AIで作った動画、仕事で使っていいの?

調べると「権利は利用者のもの」と書いてある記事が見つかります。ただ、それだけを読んで判断すると危ないと感じました。

管理人が公式の規約を実際に開いて読んだところ、「権利は利用者に帰属する」条文と「商用利用には書面の許可が必要」という条文が、別々に置かれていました

この記事では、その両方を条番号つきで示します。

確認日: 2026年7月26日。Kling AI公式のUser Policy(kling.ai/docs/user-policy・英語・約53,000字)と料金ページ、およびPollo AIの利用規約(日本語)を、管理人が実際に開いて該当条文を確認しました。この記事は規約に書かれている内容の紹介であり、法的な助言ではありません。規約は改定されることがありますので、契約前にご自身でも最新の内容をご確認ください。

結論:有料プランなら商用利用できる

先に結論をまとめます。以下の表にまとめておきますが、基本的な考え方としては、Kling AI の公式サービスを利用している場合、Basic プランであれば商用利用はできません。

一方で、Standard 以上のプランであれば商用利用ができると解釈することができます。

プラン商用利用根拠
Basic(無料)できません料金ページに「Generated content is not for commercial use」と明記
Standard 以上(有料)できます料金ページに「Generated content is for commercial use」と明記

ただし規約の本文を読むと、話はもう少し複雑です。「権利は利用者のもの」と書いてある条文と、「商用利用には許可が要る」と書いてある条文が、別々に置かれています。

次の項目から、実際の条文を見ていきます。

4.4「権利は利用者に帰属する」

まず権利の帰属についてです。User Policyの4.4にこう書かれています。

4.4 You own all intellectual property rights and other proprietary interests in and to the Content under applicable law, or such rights belong to the rightful rights holder as determined under applicable law. We do not claim ownership of the Content.

訳すと「生成物に関する知的財産権その他の権利は、適用法のもとで利用者が保有する。当社は生成物の所有権を主張しない」という内容です。

ここだけを読むと、自由に使えそうに見えますが、これで終わりではありません。

4.6「書面の許可なく商用利用してはならない」

同じ規約の少し先、4.6にこう書かれています。

4.6 …Specifically, without our written permission, you may not use, reproduce, distribute, and create derivative works of, and make modifications to, the Output for any commercial purposes.

訳すと「当社の書面による許可がない限り、生成物を商用目的で使用・複製・配布・改変してはならない」という内容です。

4.4で「権利は利用者のもの」と書きながら、4.6で商用利用そのものを制限しています。権利の帰属と、使ってよい範囲は別の話だということです。

この2つは必ずセットで読む必要があります。

管理人も最初、4.4だけを見て「じゃあ自由に使えるのか」と思いました。読み進めて4.6にたどり着いて、慌てて読み直しました。権利の帰属と利用許諾は別物だ、というのは規約を読むうえで基本なのだと思います。

「書面の許可」は有料プランのことだと読めます

では4.6の「書面の許可」はどうすれば得られるのでしょうか。料金ページを見ると、プランごとに商用利用の可否がはっきり書かれていました。

  • Basic(無料):Generated content is not for commercial use
  • Standard 以上:Generated content is for commercial use

つまり有料プランを契約することが、4.6でいう許可に当たると読むのが自然です。

ただし正直に書いておくと、規約の本文に「有料プランの契約が書面の許可に当たる」と明記されているわけではありません。料金ページの記載と規約を突き合わせて、そう読めるということです。

基本的にはこちらの解釈で問題ないと思いますが、さらに不安な場合は弁護士への相談等をお勧めします。

無料プランではブランド表示の義務もあり

もうひとつ、4.5に見落としやすい条文があります。

4.5 …without our written permission, when you use, distribute or disseminate the AI function to generate content, you shall label the Output interface with the brand and logo involved(「Kling AI」等)

書面の許可がない場合、出力にKling AIのブランドとロゴを表示する義務があるという内容です。

これは料金ページの機能一覧とも整合します。有料プラン(Standard以上)には「Brand watermark removal(ブランド透かしの除去)」が含まれています。

つまり無料で使う場合は、権利表示を消さずに使う前提だということです。

アップロードした素材にも権利が及びます

商用利用とは別に、知っておいたほうがよい条文があります。4.7.1です。

4.7.1 …you agree that Kling AI has an non-exclusive, royalty-free right and license … to use the Content, which shall comprise the Input you provide or upload to the Services and Output generated … including such right to host, store, transfer, publicly display…

訳すと「利用者はKling AIに対し、入力と出力の両方について、非独占・無償の利用ライセンスを与えることに同意する」という内容です。表示・保存・転送などが含まれます。

ここで重要なのは、アップロードした素材(Input)も対象に含まれている点です。

  • 社外に出せない商品画像
  • クライアントから預かった素材
  • 公開前のデザイン

こうしたものをアップロードするときは、この条文を踏まえて判断したほうがよいと思います。

この条文は多くのAIサービスにある一般的なものですが、管理人は「入力も含む」という部分を見落としがちでした。生成物だけの話ではありません。

Pollo AI経由で使う場合はどうなるのか

Kling 3.0は、Pollo AIというサービス経由でも使えます。その場合の規約はどうなるのでしょうか。

Pollo AIの利用規約(日本語)にはこう書かれていました。

「お客様は、本サービスを利用してアップロードまたは生成したコンテンツ(動画、テキスト、画像、その他の素材を含みます)の所有権を保持します

管理人が読んだ範囲では、Klingの4.6にあたる「書面の許可なく商用利用不可」という条項は見当たりませんでした。書きぶりを並べると次のようになります。

項目Kling公式Pollo AI
生成物の権利利用者に帰属(4.4)所有権を保持
商用利用の制限書面の許可が必要(4.6)相当する条項は見当たらず
ブランド表示義務あり(4.5・許可がない場合)
規約の言語英語日本語

ただし、これで「Pollo経由なら制限を受けない」と結論づけることはできません。Pollo経由でKlingのモデルを使う以上、Kling側の規約も及ぶ可能性があります。どちらが優先されるかは、両方の規約を読んでも明示がありませんでした。

管理人には判断できませんので、ここは分からないと正直に書いておきます。仕事で使う予定があるなら、両社に確認するのが確実です。

確認するときに見るべき3点

最後に、商用利用を判断するときに見るべき点をまとめます。

  • 「権利は自分のもの」という条文だけで判断しないように:Klingのように、権利の帰属と利用許諾が別条になっていることがあります
  • プランごとの記載を確認:Klingは料金ページに商用利用の可否をプラン別で明記しています
  • 入力素材の扱いも要確認:生成物だけでなく、アップロードした素材にライセンスが及ぶことがあります

また規約は今後変更されることも可能性として考えられます。この記事の内容は2026年7月26日時点で確認したものです。契約前にご自身で最新版をご確認ください。

実際に商用向けの映像を作ってみました

規約の話が続きましたので、実際に商用で使いそうな映像を作った例を置いておきます。

ここで載せる3本は、いずれも消費0クレジットで生成したものです。Pollo AIのウルトラプランには対象モデルを無制限で使える特典があり、Kling 3.0とPollo 2.5がその対象でした。

1本ごとに生成前後のクレジット残高を記録しましたが、3本とも1,995のまま動きませんでした。商用の素材を試作する段階では、この無制限枠がかなり効きます。

作例:カフェの商品カット(0クレジット)

プロンプト(全文)

木のカウンターに置かれたラテアート入りのカップ。湯気が立ちのぼり、店内の照明がやわらかく反射する。カメラはゆっくり寄っていく。

実際の出力:1280×720/4.12秒/3,370kbps/1.66MB
消費:0クレジット(生成前後とも残高1,995)

飲食店のSNS投稿や店頭サイネージを想定した映像です。非常にいい感じのカフェの映像になっています。

しかも今回は、あくまでテキストから動画を直接生成しましたけれども、実際に撮影されたカフェの写真をもとに、それを動画にしてプロモーションビデオなどを作成することもできます。

Pollo 2.5(無制限・実測0クレジット・1280×720・4.12秒・3,370kbps)

作例:化粧品の広告カット(0クレジット)

プロンプト(全文)

白い台に置かれた化粧品のガラス瓶。回転しながら光を反射し、背景は淡いグラデーション。広告映像のような清潔感。

実際の出力:1280×720/4.12秒/2,100kbps/1.03MB
消費:0クレジット(生成前後とも残高1,995)

商品広告を想定しました。回転しながら光を反射する動きが出ています。

Pollo 2.5(無制限・実測0クレジット・1280×720・4.12秒・2,100kbps)

作例:店先の情景(Kling 3.0)(0クレジット)

プロンプト(全文)

夜の街角にある小さな花屋の店先。並んだ花に照明が当たり、風で花びらがわずかに揺れる。カメラはゆっくり左へ流れる。

実際の出力:1280×720/4.04秒/8,700kbps/4.19MB
消費:0クレジット(生成前後とも残高1,995)

こちらはKling 3.0で生成しました。ビットレートが8,700kbpsと、Pollo 2.5の2本(2,100〜3,370kbps)より高く出ています。

Kling 3.0(無制限・実測0クレジット・1280×720・4.04秒・8,700kbps)

商法利用についてまとめ

上の3本は技術的には問題なく作れました。ですが「作れた=商用で使ってよい」ではありません。

この記事の前半で見たとおり、確認すべき点がいくつかあります。

  • 入力した素材の扱い(アップロードした画像もライセンスの対象になる場合があります)
  • 生成物が公開されうるか(設定によっては公開フィードに載る可能性があります)
  • どの経路で使ったか(公式から直接か、集約サービス経由か)

とくに商品写真やクライアントから預かった素材をアップロードする場合は、事前に規約を確認してください。文章から生成するだけなら、この点の心配は小さくなります。

上の3本はすべて文章のみから生成しており、素材のアップロードはしていません。

よくある質問(FAQ)

最後に Kling AI で生成された動画の商用利用について、よくある質問を以下にまとめておきます。

Kling AIで作った動画は商用利用できますか?

有料プラン(Standard以上)なら可能と読めます。料金ページに「Generated content is for commercial use」と明記されているためです。無料のBasicプランは「not for commercial use」と書かれており、商用利用できません。

生成物の著作権は誰のものですか?

規約の4.4に「利用者が保有し、当社は所有権を主張しない」と書かれています。ただし4.6には「書面の許可なく商用目的で使用・複製・配布・改変してはならない」ともあり、権利の帰属と使ってよい範囲は別の話として書かれています。

無料プランで作った動画をSNSに投稿できますか?

規約の4.5には、書面の許可がない場合は出力にKling AIのブランドとロゴを表示する義務があると書かれています。ブランド透かしの除去は有料プランの機能です。無料で使う場合は権利表示を消さずに使う前提だとお考えください。収益化を伴う投稿は商用利用に当たる可能性がありますので、有料プランをご検討ください。

アップロードした画像はどう扱われますか?

規約の4.7.1に、利用者はKling AIに対して入力と出力の両方について非独占・無償の利用ライセンスを与える、と書かれています。生成物だけでなくアップロードした素材も対象です。社外秘の素材やクライアントから預かった素材を扱う場合は、この点を踏まえて判断してください。

Pollo AI経由で使えばKlingの制限を受けませんか?

そう言い切ることはできません。Pollo AIの規約には「所有権を保持します」と書かれ、商用利用を制限する条項は見当たりませんでしたが、Klingのモデルを使う以上、Kling側の規約も及ぶ可能性があります。どちらが優先されるかは両方の規約に明示がなく、管理人には判断できませんでした。

まとめ

Kling AIの規約を読むと、生成物の権利は利用者に帰属すると書かれています(4.4)。ただし同じ規約の4.6には、書面の許可がなければ商用目的での使用・複製・配布・改変はできないとも書かれています。料金ページを見ると無料のBasicは商用利用不可、Standard以上は商用利用可と明記されていますので、有料プランの契約がこの許可に当たると読むのが自然です。

仕事で使う予定があるなら有料プランを選んでください。あわせて、アップロードした素材にもライセンスが及ぶ点(4.7.1)は知っておいたほうがよいと思います。規約は改定されますので、契約前にご自身で最新版をご確認ください。

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