Hailuo AI(海螺AI)を実際に使ってレビュー|3本生成して分かった長所と、数字に出た弱点【作例つき・2026年7月】

Hailuo AIって実際どうなの?

「安くて良い」という声はよく見かけますが、実際の品質までは試してみないと判断できません。そこで今回の検証では、実際に課金して3本生成し、出てきたファイルの中身まで1本ずつ調べました。

結論から申し上げますと、安さと画面の大きさは本物でした。ただしデータ量が他のモデルの10分の1以下という結果が、3本とも同じように出ました。

また、生成される動画のクオリティも他のモデルと比較すると少し残念な感じでした。

検証日: 2026年7月27日。Pollo AIのウルトラプラン(実際に課金)経由でHailuo 2.3を3本生成しました。消費クレジットはすべて生成前後の残高の差から測った実測値です(合計60クレジット)。解像度・尺・ビットレートは、生成された動画をダウンロードしてMP4ファイルから読み取りました。比較対象として並べているVidu Q3 Proは、同じプロンプト・同じ20クレジットで生成したものです。円換算はウルトラプラン基準・1ドル150円で計算しています。Hailuo公式サイトには登録していません。この記事はPollo AI経由での検証です。

結論:安さは本物、データ量は他の10分の1以下

先に結論をまとめます。確かに1本あたりのクレジットに必要な金額は66円とかなり安いのは事実ですけれども、データ量が薄いということで、生成される動画の構成の精度もあまりないということがわかります。

項目結果
安さ1本20クレジット(約66円)。Fast版なら12クレジット
画面の大きさ1366×768。今回試した8モデル中いちばん横幅が大きい
データ量302〜1,039kbps。他モデルは3,000〜8,500kbps
尺設定は6秒だが実際は5.88秒

検証で特に着目したのはビットレートです。生成した3本の動画の値は、それぞれ302kbps・1,039kbps・625kbpsという結果になりました。

同じ20クレジットで生成したVidu Q3 Proは8,498kbpsという結果になりました。最大でいちばん差が大きいところで28倍の差が出ました。

ここで大事なのは、3本とも同じ傾向だったということです。1本だけなら偶然かもしれませんが、内容の違う3本すべてで低く出ました。

ビットレートが低い=画質が悪い、と単純には言えません。圧縮がうまければ同じ見た目を少ないデータで表せます。ただ管理人が並べて見たかぎりでは、動きの速い部分でブロック状の乱れが見えました。数字と印象は一致しています。
【2026年7月30日 追記】この記事のVidu Q3 Proの価格(20クレジット)は2026年7月27日時点の実測値です。7月30日に同じ設定で測り直したところ80クレジット(4倍)に変わっていました。詳しくはVidu Q3を実測したら3日で料金が4倍になっていましたに記録しています。使う前に生成ボタンの数字を確認してください。

Hailuo AIを作っているのはどこか

Hailuo AIの基本情報を、以下のとおり整理しておきます。

このモデルは、MiniMaxという会社によって開発されています。開発地は中国です。

項目内容
開発元MiniMax(ミニマックス)
国中国(上海)
中国名海螺AI
収録モデルHailuo 2.3 / 02 / 2.3 Fast / Hailuo / Live2D

「海螺」は巻き貝を意味する言葉です。日本語圏では「ハイルオ」と読まれることが多いようでした。

Pollo AIのモデル一覧を確認すると、Hailuo AIに「人気」バッジが付与されていることがわかりました。ブランド名を選択すると、5つのモデルが一覧表示されます。

作例1:物理と時間の逆再生(20クレジット)

1本目は、他のモデルとの比較用に使った文章です。物理の再現とカメラの動きを同時に要求する内容にしています。

プロンプト(全文)

割れたガラスのコップの破片が宙に舞い、時間の逆行のように徐々に集まって元の姿を取り戻します。暗闇の中に単一のスポットライトが灯り、カメラはゆっくりと右方向から回り込みます。

実際の出力は、解像度1366×768、動画の長さ5.88秒、ビットレート302kbps、ファイルサイズ0.21MBという結果になりました。

ファイルサイズが0.21MBという差は、他のモデルと比較すると桁が異なります。同じ内容でVidu Q3 Proを用いて生成した場合は5.1MBでした。

実際に動画を確認したところ、意図した内容と異なる動きになっていることがわかりました。

Hailuo 2.3(6秒/768P設定・実測20クレジット/1366×768・5.88秒・302kbps)

比較:同じ20クレジットのVidu Q3 Pro

差が分かりやすいように、同じプロンプト・同じ20クレジットで生成したVidu Q3 Proの結果を以下に示しておきます。

項目Hailuo 2.3Vidu Q3 Pro
消費クレジット2020
解像度1366×7681280×720
尺5.88秒5.04秒
ファイルサイズ0.21MB5.1MB
ビットレート302kbps8,498kbps

画面はHailuoのほうが大きく、尺も長いのに、データ量は24分の1です。同じ値段でこれだけ違います。

どちらが良いかは用途によります。

  • SNSにすぐ上げたい:0.21MBという軽さは強みであり、アップロードが一瞬で完了します。
  • 大きな画面で見せたい:データ量のあるほうが有利です。

抽象的なプロンプトだったため完璧とは言えませんが、先ほどのモデルと比べると、明らかに高品質な動画が生成されていることが確認できました。

比較用:Vidu Q3 Pro(同一プロンプト・同じ20クレジット/1280×720・5.04秒・8,498kbps)

作例2:速い動きと水しぶき(20クレジット)

2本目の動画では動きの速さを要求しました。低ビットレートが最も厳しい条件下での検証です。

プロンプト(全文)

荒れた海の上を低空で飛ぶ海鳥。波しぶきが顔にかかり、翼が水面すれすれをかすめる。カメラは鳥を横から追い続ける。

実際の出力:1366×768、5.88秒、1,039kbps、0.73MBという結果になりました。

3本の中でいちばんビットレートが高く出ました。動きが多いぶんデータ量が必要になったと考えられますが、それでも1,039kbpsで、他モデルの3分の1以下という結果になりました。

一方で、生成された動画は、意図した内容とは大きく異なる仕上がりとなりました。

今回日本語で検証していますが、どうも日本語にはそもそも対応していなさそうです。

Hailuo 2.3(同一設定・実測20クレジット/1366×768・5.88秒・1,039kbps)

作例3:水彩画のタッチ(20クレジット)

3本目は画風の指定です。写実的な表現ではなく、意図したスタイルをどの程度忠実に再現できるのかを検証しました。

プロンプト(全文)

雨上がりの古い商店街を、水彩画のようなタッチで表現したプロンプトです。濡れた路面に色とりどりの看板がにじみ、人々がゆっくりと歩いている情景を描きます。

実際の出力は、解像度1366×768、長さ5.88秒、ビットレート625kbps、ファイルサイズ0.44MBという結果になりました。

「水彩画のタッチ」を指定したところ、指示は反映され、にじみの表現も確認できました。今回の検証では、絵の情報量が少ない画風だと、低ビットレートの弱点が目立ちにくいという結果になりました。

こちらも全く狙った通りの動画にはなってないですね。

Hailuo 2.3(同一設定・実測20クレジット/1366×768・5.88秒・625kbps)

3本の測定値をまとめます

内容の違う3本を、同じ設定(6秒・768P・20クレジット)で作った結果です。

作例解像度尺サイズビットレート
物理・逆再生1366×7685.88秒0.21MB302kbps
速い動き1366×7685.88秒0.73MB1,039kbps
水彩画1366×7685.88秒0.44MB625kbps

分かったことが3つあります。

  • 解像度と尺は3本とも完全に同じでした。1366×768・5.88秒で固定です
  • 設定は6秒なのに実尺は5.88秒です。わずかに短く出ます
  • ビットレートは内容によって3倍以上変わります。動きが多いほど上がります

3本すべてが1,100kbps未満に収まったのは偶然ではなく、この設定の仕様だと考えられます。

1080Pを選択した場合の必要クレジット数は40クレジットです。ただし今回1080Pは試していませんので、そこでビットレートが上がるかどうかは確認できていません。

どういう人に向いているか

3本作って感じたことをまとめます。今回は日本語で検証してしまったので、結構微妙な結果になっています。いずれ英語版での英語のプロンプトを用いて、検証も実施しようと思います。

とはいえ、やはり安い分、あまり品質は良くないということがわかります。

向いている向いていない
SNS用の短い動画をたくさん作りたい大きな画面で見せる
納品物として使う
動きの速い実写風を作る
イラスト寄りの画風で作りたい
ファイルを軽くしたい

試作はHailuo、仕上げは別のモデルという使い分けが現実的だと考えます。

検証しきれなかったこと

正直に書いておきます。

  • 1080Pは試していません。40クレジットという表示を確認したところまでです。ビットレートが上がるかは未確認です
  • Hailuo公式サイトには登録していません。この記事はPollo AI経由での検証です。公式から直接使った場合に同じ結果になるかは分かりません
  • Fast版(12クレジット)は生成していません。クレジット表示を確認したところまでです
  • Live2Dモデルは試していません。
  • 各条件1本ずつです。AI動画は毎回結果が変わりますので、画質の評価には本数が足りません
  • ビットレートは画質そのものではありません。圧縮のうまさはモデルごとに違います

試していないことを試したことにはしません。追加で分かったことがあれば追記します。

よくある質問(FAQ)

最後に、Hailuo AIについてよくある質問を以下にまとめておきます。

Hailuo AIはどこの国のサービスですか?

中国のMiniMax(ミニマックス、上海)が開発しています。中国名は海螺AIです。日本からはPollo AIのような集約サービス経由で使えます。

Hailuo AIは1本いくらですか?

Pollo AI経由での実測では、Hailuo 2.3の6秒・768Pで20クレジット必要でした。ウルトラプラン換算で約66円です。Fast版なら12クレジット(約39円)、1080Pにすると40クレジットになります。

画質はどうでしたか?

出力解像度は1366×768となり、今回比較した8モデルの中でいちばん横幅が大きい結果になりました。一方でビットレートは3本とも302〜1,039kbpsと低めです。同じ20クレジットのVidu Q3 Pro(8,498kbps)と比べると、大きく低い数字という差が出ました。動きの速い場面では、ブロック状の乱れが見られるという結果になりました。

どんな用途に向いていますか?

SNS用の短い動画やイラスト寄りの画風に向いているという印象でした。ファイルサイズは0.2〜0.7MBと軽量なため、アップロードが速く済むという利点があります。一方で、大きな画面で再生する用途や納品物として使う場合は、データ量のあるモデルを選ぶほうが確実です。

設定した秒数どおりの動画が出ますか?

6秒に設定して生成した3本の実測時間は、いずれも5.88秒という結果になりました。3本で値が一致していることから、仕様によるものだと考えられます。

まとめ

Hailuo AI(海螺AI)の動画生成機能を3本生成して検証した結果、安価さや解像度は評判どおりでした。1本20クレジット、約66円で1366×768の動画を出力できます。Fast版なら12クレジットです。 一方で、3本ともビットレートが302〜1,039kbpsと低く、同じ20クレジットで8,498kbpsを返すVidu Q3 Proとは大きな差がありました。内容の違う3本すべてで同じ傾向が出たので、これは偶然ではなくこの設定の仕様だと考えられます。 使い分けとしては、プロンプトを何度も試す段階や、SNS用の軽い動画、イラスト寄りの画風にはよく合います。大きな画面で見せる用途や納品物には、データ量のあるモデルを選んだほうが確実です。1080P(40クレジット)は今回試していませんので、そこで数字が変わる可能性は残しておきます。

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