ComfyUIを使いたいけれど、グラボがない。
これで諦めている方は多いと思います。
GPUは時間単位で借りられるため、今回の検証ではRunPodでRTX 4090を確保し、実際にComfyUIを動作させました。
起動までの時間、1枚あたりの生成速度、そしていくらかかったかを実測しました。8分24秒で13枚作れて、約15円という結果になりました。
自分のパソコンで動かす場合は動画生成AIをローカルで動かすには?必要スペックとモデルにまとめています。
結論:8分で13枚、15円でした
先に結果です。2回に分けて借りました。
| 1回目(動くか確認) | 2回目(作例を量産) | |
|---|---|---|
| 借りたGPU | RTX 4090(VRAM 25.2GB) | |
| 時間単価 | $0.74/時 | |
| 使える状態になるまで | 約2分30秒 | 約5分 |
| 借りた時間 | 4.0分 | 8分24秒 |
| 作った枚数 | 3枚 | 13枚 |
| 料金 | $0.049(約7円) | $0.104(約15円) |
13枚試して15円という結果でした。思っていたより桁が小さいと感じます。数十万円のグラボを買わなくても、このコストで検証できました。
借りた8分で13枚作れました
作業の進み具合は、数字だけでは実感がわきにくいと思います。そこで、借りているあいだに何枚作れるかを実際に試してみました。
モデル・ステップ数・解像度を振りながら連続で生成した結果を以下に示しておきます。8分24秒で13枚、料金は$0.104(約15円)という結果になりました。

1枚あたりの時間はここまで違います
13枚を測って分かったことです。
| 条件 | 1枚あたり |
|---|---|
| SD 1.5(512〜1024px) | 3.5〜6.1秒 |
| Flux.1-dev(4ステップ) | 5.6秒 |
| Flux.1-dev(8ステップ) | 8.0秒 |
| Flux.1-dev(20〜30ステップ) | 17.7〜25.1秒 |
速い設定なら1枚5秒前後です。10分借りれば、条件を変えながら十数枚は試せる計算になります。
モデルで速度も品質も大きく変わります
13枚を測って、はっきり差が出ました。
| モデル | 解像度 | 生成時間 | 仕上がり |
|---|---|---|---|
| SD 1.5 | 768×768 | 5.4〜6.1秒 | 構図が崩れることがあります |
| Flux.1-dev | 1024×1024 | 4ステップなら5.6秒 | 輪郭が甘くなります |
| Flux.1-dev | 1024×1024 | 20ステップで17.7〜25.1秒 | 自然な仕上がり |
- SD 1.5は速い。5秒台で完了するため、待ち時間を感じることはありませんでした
- Fluxもステップを落とせば速くなる。4ステップに設定すると5.6秒となり、SD 1.5と同等の速度になりました
- ただし品質はステップ数なり。4ステップの作例では、湯気も輪郭もぼやけた状態でした
下の画像はFlux 20ステップで生成したものです。同じ指示文を用いても、仕上がりにここまで差が出ました。

借りたマシンの中身
ComfyUIの画面から確認できた環境です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 4090 |
| VRAM | 25.2GB |
| メインメモリ | 1TB |
| ComfyUI | 0.18.1 |
| PyTorch / CUDA | 2.8.0 / 12.8 |
| 入っていたモデル | SD 1.5、Flux.1-dev |
VRAMが25GBあるため、8GBのグラボでは苦しいとされるモデルもそのまま動作します。メモリが1TBという点は、個人のパソコンでは現実的ではない構成です。
ブラウザで開くとこの画面が出ます
起動が終わると、ブラウザからComfyUIにアクセスできます。インストール作業はありません。
ComfyUIを起動すると、まずテンプレートの一覧が表示されます。「Text to Image」など必要な項目を選択するだけで、すぐに生成作業を開始できます。

手順は4ステップです
今回やったことを順番に書きます。
- RunPodに登録して、クレジットをチャージ:今回は7ドル入れました
- ComfyUI入りのイメージを選んでPodを作る:GPUの種類とディスク容量を指定します
- ポート8188を開けておく:ここがComfyUIの入り口になります
- ブラウザで専用のURLを開く:数分待つと画面が出ます
最後に、Podを削除します。ここが最も重要な手順です。
消し忘れると課金が続きます
いちばん気をつけなければならないのは、Podが起動している状態であれば、生成の有無にかかわらず課金が発生するという点です。
- $0.74/時なら、1日放置で約18ドル(2,600円ほど)のコストがかかります
- 今回は30分で自動削除する仕組みを先に用意してから起動しました
- 実際には4分で用が済んだので、その場で削除しています
「起動する前に、止める方法を用意しておく」のが安全だと思います。
安いプランは空いていませんでした
思いどおりにいかなかった点も書きます。
RunPodにはコミュニティクラウド(安い)とセキュアクラウド(高い)という2つの環境が用意されています。RTX 4090の場合、料金はそれぞれ $0.34/時 と $0.74/時 となり、倍以上の差が出ました。
コミュニティクラウドは空きがありませんでした。RTX 3090・A40・A5000・L4も順に試しましたが、どれも同じ結果になりました。そのため、結果として倍額のセキュアクラウドで借りています。
つまり安い時間帯を狙っても、必ずしも借りられるとは限りません。空き状況は時間帯によって変動するため、時間に余裕をもって試すことをおすすめします。
どんな人に向いているか
今回の実測を踏まえた使い分けです。
| こんな場合 | 向き不向き |
|---|---|
| ComfyUIを試してみたいだけ | 向いています(数円で済みます) |
| グラボを買うか迷っている | 向いています(買う前に試せます) |
| たまに重いモデルを回したい | 向いています |
| 毎日何時間も生成する | 計算が必要です(月20時間で約15ドル) |
| 消し忘れが心配 | 注意が必要です |
ほかにも Vast.ai や Paperspace、日本製の ConoHa AI Canvas といった選択肢があります。
検証しきれなかったこと
今回わからなかった点です。
- 動画生成については試していません。今回投入したイメージには画像モデルしか含まれていなかったためです。
- 長時間の連続稼働については試していません。検証は4分で終えています。
- コミュニティクラウド($0.34/時)では動かせていません。空きがなかったためです。
- 自分のモデルを追加で読み込む手順については試していません。
- 価格と空き状況は時間帯で変わります。記載している数字は2026年8月16日時点のものです。
よくある質問(FAQ)
最後に、よくある質問をまとめておきます。
グラボがなくてもComfyUIは使えますか?
ブラウザからComfyUIを操作できるため、利用は可能です。GPUを時間単位でレンタルする仕組みによって、インストール作業なしで実行できました。今回の検証ではRTX 4090を使用し、4分で約7円という結果になりました。
実際にいくらかかりましたか?
4.0分の稼働で $0.049(約7円)でした。時間単価は $0.74/時です。秒単位で課金されるので、短時間だけ使えばそのぶんしかかかりません。
使えるようになるまで、どのくらい待ちますか?
ComfyUIの起動時間は約2分30秒でした。Podを作成してから1分ほどで起動し、そこからComfyUIが応答するまでさらに40秒ほどかかります。なお、この時間はイメージの大きさによって変動します。
生成はどのくらい速いですか?
SD 1.5では512×512が7.6秒(初回)、768×768が4.4秒という結果になりました。一方、Flux.1-devの1024×1024は26.6秒を要しました。初回はモデルの読み込みが含まれるため遅く、2枚目以降は速くなる傾向があります。
消し忘れるとどうなりますか?
起動しているだけで課金が継続するため、$0.74/時の料金設定では1日放置すると約18ドルの費用が発生します。そのため、利用しない場合は事前に停止する方法を確認しておくことや、チャージ額を必要な範囲に抑えておくことをおすすめします。
安いプランで借りられますか?
今回の検証では、コミュニティクラウド($0.34/時)の利用はできませんでした。RTX 4090・3090・A40・A5000・L4のいずれも空きがなく、結果として倍額のセキュアクラウドが選択される形になりました。ただし、時間帯によって空き状況は変動します。
まとめ
グラボがなくてもComfyUIは動きました。使える状態になるまで約2分30秒、かかった金額は4分で約7円という結果になりました。
SD 1.5なら数秒、Flux.1-devでも26.6秒で画像生成が完了しました。VRAMが25GBあるため、手元のパソコンでは重いモデルもそのまま動作します。
起動したままにすると課金が続きます。この点を踏まえ、事前に停止方法を確認しておき、チャージ額も必要最低限に抑えることをおすすめします。そうすれば、万が一のトラブルが発生しても、損失はその範囲内に収まります。まずは数百円分だけ入金して試すのが安全です。

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