ComfyUIをGPUなしでクラウド実行|8分で13枚・約15円

ComfyUIを使いたいけれど、グラボがない。

これで諦めている方は多いと思います。

GPUは時間単位で借りられるため、今回の検証ではRunPodでRTX 4090を確保し、実際にComfyUIを動作させました。

起動までの時間、1枚あたりの生成速度、そしていくらかかったかを実測しました。8分24秒で13枚作れて、約15円という結果になりました。

検証日: 2026-08-16。RunPodのAPIからPodを作成し、ComfyUI入りのイメージ(valyriantech/comfyui-with-flux)でRTX 4090を1台借りました。生成時間はComfyUIのAPIに指示を投げてから画像が返るまでを計測しています。料金は起動から削除までの実時間に時間単価を掛けて算出しました。なお空き状況と価格は時間帯で変わります(この記事の数字は2026年8月16日時点のものです)。

結論:8分で13枚、15円でした

先に結果です。2回に分けて借りました。

 1回目(動くか確認)2回目(作例を量産)
借りたGPURTX 4090(VRAM 25.2GB)
時間単価$0.74/時
使える状態になるまで約2分30秒約5分
借りた時間4.0分8分24秒
作った枚数3枚13枚
料金$0.049(約7円)$0.104(約15円)

13枚試して15円という結果でした。思っていたより桁が小さいと感じます。数十万円のグラボを買わなくても、このコストで検証できました。

管理人も金額を見て拍子抜けしました。時間単位ではなく秒単位で課金されるので、8分24秒なら8分24秒ぶんしか請求されません。

借りた8分で13枚作れました

作業の進み具合は、数字だけでは実感がわきにくいと思います。そこで、借りているあいだに何枚作れるかを実際に試してみました。

モデル・ステップ数・解像度を振りながら連続で生成した結果を以下に示しておきます。8分24秒で13枚、料金は$0.104(約15円)という結果になりました。

借りた8分で13枚作れました

1枚あたりの時間はここまで違います

13枚を測って分かったことです。

条件1枚あたり
SD 1.5(512〜1024px)3.5〜6.1秒
Flux.1-dev(4ステップ)5.6秒
Flux.1-dev(8ステップ)8.0秒
Flux.1-dev(20〜30ステップ)17.7〜25.1秒

速い設定なら1枚5秒前後です。10分借りれば、条件を変えながら十数枚は試せる計算になります。

管理人が試して感じたのは、借りている時間の大半は生成待ちではないということです。実際に生成に使ったのは2分半ほどで、残りは起動待ちと操作の時間でした。作りたいものを決めてから借りると無駄がありません。

モデルで速度も品質も大きく変わります

13枚を測って、はっきり差が出ました。

モデル解像度生成時間仕上がり
SD 1.5768×7685.4〜6.1秒構図が崩れることがあります
Flux.1-dev1024×10244ステップなら5.6秒輪郭が甘くなります
Flux.1-dev1024×102420ステップで17.7〜25.1秒自然な仕上がり
  • SD 1.5は速い。5秒台で完了するため、待ち時間を感じることはありませんでした
  • Fluxもステップを落とせば速くなる。4ステップに設定すると5.6秒となり、SD 1.5と同等の速度になりました
  • ただし品質はステップ数なり。4ステップの作例では、湯気も輪郭もぼやけた状態でした

下の画像はFlux 20ステップで生成したものです。同じ指示文を用いても、仕上がりにここまで差が出ました。

モデルで速度も品質も大きく変わります

借りたマシンの中身

ComfyUIの画面から確認できた環境です。

項目内容
GPUNVIDIA GeForce RTX 4090
VRAM25.2GB
メインメモリ1TB
ComfyUI0.18.1
PyTorch / CUDA2.8.0 / 12.8
入っていたモデルSD 1.5、Flux.1-dev

VRAMが25GBあるため、8GBのグラボでは苦しいとされるモデルもそのまま動作します。メモリが1TBという点は、個人のパソコンでは現実的ではない構成です。

ブラウザで開くとこの画面が出ます

起動が終わると、ブラウザからComfyUIにアクセスできます。インストール作業はありません。

ComfyUIを起動すると、まずテンプレートの一覧が表示されます。「Text to Image」など必要な項目を選択するだけで、すぐに生成作業を開始できます。

ブラウザで開くとこの画面が出ます

手順は4ステップです

今回やったことを順番に書きます。

  • RunPodに登録して、クレジットをチャージ:今回は7ドル入れました
  • ComfyUI入りのイメージを選んでPodを作る:GPUの種類とディスク容量を指定します
  • ポート8188を開けておく:ここがComfyUIの入り口になります
  • ブラウザで専用のURLを開く:数分待つと画面が出ます

最後に、Podを削除します。ここが最も重要な手順です。

消し忘れると課金が続きます

いちばん気をつけなければならないのは、Podが起動している状態であれば、生成の有無にかかわらず課金が発生するという点です。

  • $0.74/時なら、1日放置で約18ドル(2,600円ほど)のコストがかかります
  • 今回は30分で自動削除する仕組みを先に用意してから起動しました
  • 実際には4分で用が済んだので、その場で削除しています

「起動する前に、止める方法を用意しておく」のが安全だと思います。

管理人は残高を7ドルしか入れていません。これも安全策のひとつです。上限を先に決めておけば、事故があっても被害がその範囲で止まります。

安いプランは空いていませんでした

思いどおりにいかなかった点も書きます。

RunPodにはコミュニティクラウド(安い)とセキュアクラウド(高い)という2つの環境が用意されています。RTX 4090の場合、料金はそれぞれ $0.34/時 と $0.74/時 となり、倍以上の差が出ました。

コミュニティクラウドは空きがありませんでした。RTX 3090・A40・A5000・L4も順に試しましたが、どれも同じ結果になりました。そのため、結果として倍額のセキュアクラウドで借りています。

つまり安い時間帯を狙っても、必ずしも借りられるとは限りません。空き状況は時間帯によって変動するため、時間に余裕をもって試すことをおすすめします。

どんな人に向いているか

今回の実測を踏まえた使い分けです。

こんな場合向き不向き
ComfyUIを試してみたいだけ向いています(数円で済みます)
グラボを買うか迷っている向いています(買う前に試せます)
たまに重いモデルを回したい向いています
毎日何時間も生成する計算が必要です(月20時間で約15ドル)
消し忘れが心配注意が必要です

ほかにも Vast.ai や Paperspace、日本製の ConoHa AI Canvas といった選択肢があります。

検証しきれなかったこと

今回わからなかった点です。

  • 動画生成については試していません。今回投入したイメージには画像モデルしか含まれていなかったためです。
  • 長時間の連続稼働については試していません。検証は4分で終えています。
  • コミュニティクラウド($0.34/時)では動かせていません。空きがなかったためです。
  • 自分のモデルを追加で読み込む手順については試していません。
  • 価格と空き状況は時間帯で変わります。記載している数字は2026年8月16日時点のものです。

よくある質問(FAQ)

最後に、よくある質問をまとめておきます。

グラボがなくてもComfyUIは使えますか?

ブラウザからComfyUIを操作できるため、利用は可能です。GPUを時間単位でレンタルする仕組みによって、インストール作業なしで実行できました。今回の検証ではRTX 4090を使用し、4分で約7円という結果になりました。

実際にいくらかかりましたか?

4.0分の稼働で $0.049(約7円)でした。時間単価は $0.74/時です。秒単位で課金されるので、短時間だけ使えばそのぶんしかかかりません。

使えるようになるまで、どのくらい待ちますか?

ComfyUIの起動時間は約2分30秒でした。Podを作成してから1分ほどで起動し、そこからComfyUIが応答するまでさらに40秒ほどかかります。なお、この時間はイメージの大きさによって変動します。

生成はどのくらい速いですか?

SD 1.5では512×512が7.6秒(初回)、768×768が4.4秒という結果になりました。一方、Flux.1-devの1024×1024は26.6秒を要しました。初回はモデルの読み込みが含まれるため遅く、2枚目以降は速くなる傾向があります。

消し忘れるとどうなりますか?

起動しているだけで課金が継続するため、$0.74/時の料金設定では1日放置すると約18ドルの費用が発生します。そのため、利用しない場合は事前に停止する方法を確認しておくことや、チャージ額を必要な範囲に抑えておくことをおすすめします。

安いプランで借りられますか?

今回の検証では、コミュニティクラウド($0.34/時)の利用はできませんでした。RTX 4090・3090・A40・A5000・L4のいずれも空きがなく、結果として倍額のセキュアクラウドが選択される形になりました。ただし、時間帯によって空き状況は変動します。

まとめ

グラボがなくてもComfyUIは動きました。使える状態になるまで約2分30秒、かかった金額は4分で約7円という結果になりました。

SD 1.5なら数秒、Flux.1-devでも26.6秒で画像生成が完了しました。VRAMが25GBあるため、手元のパソコンでは重いモデルもそのまま動作します。

起動したままにすると課金が続きます。この点を踏まえ、事前に停止方法を確認しておき、チャージ額も必要最低限に抑えることをおすすめします。そうすれば、万が一のトラブルが発生しても、損失はその範囲内に収まります。まずは数百円分だけ入金して試すのが安全です。

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました