Kling AIは危険?生成した動画のURLに認証なしでアクセスできるか実際に試しました【規約の条文つき・2026年7月】

『Kling AIって中国のサービスだけど、大丈夫なの?』

『作った動画が勝手に公開されたりしない?』

多くの人がKling AIを利用する上で、この点は気になるところだと思います。そこで管理人が、実際に生成した動画のURLに認証なしでアクセスできるかを試し、あわせて規約とプライバシーポリシーの条文を1つずつ確認しました。

結論を先に言うと、過度に恐れる必要はありませんが、知らずに使うとも危険性のある設定や条項がいくつかあることがわかりました。

検証日: 2026年7月26日。生成物URLへのアクセス検証は、Pollo AI経由でKling 3.0が出力した動画に対し、ログインもCookieも使わずcurlでアクセスして確認しました。規約はKling AI公式のUser Policy(英語・約53,000字)とPrivacy Policy(英語・約58,000字)を実際に開き、該当箇所をスクリーンショットで記録しています。この記事は規約に書かれている内容の紹介と実測の報告であり、法的な助言ではありません。

結論:4つ知っておけば問題なし

先に以下の表に結論をまとめます。

気になる点実際のところ
データはどこに保存される?シンガポールのサーバー(公式に明記)
生成物は勝手に公開される?公開フィードはあります。ただし自分で「Publish」しなければ載りません
アップロードした素材は?入力素材もライセンスの対象。学習にも使われると明記
それを止められる?止められます。メールで撤回を通知できると規約にあります

制限だけを並べると不安になりますが、Kling(Kling AI)はシンガポールのサーバーに公開されており、生成物が勝手に公開されることはありません。

生成した動画のURLに認証なしでアクセスできるか検証

まず、いちばん実害が想像しやすいところから確かめました。自分が作った動画のURLを、ログインしていない第三者が開けるのかという点です。

管理人が生成した動画のURLに対して、ログインもCookieも使わずにアクセスしてみました。

項目結果
HTTPステータス200(成功)
取得できたサイズ3,868,927バイト(動画まるごと)
部分取得(Rangeリクエスト)206(可能)

検証してみたところURLさえ分かれば、誰でも視聴もダウンロードもできます。

ただし、これは「誰でも探し当てられる」という意味ではありません。URLの構造を調べたところ、こうなっていました。

  • アカウントごとのIDフォルダの下に置かれる
  • ファイル名は生成時刻+UUID(ランダムな36桁の識別子)

UUIDは事実上推測できないものになっているため、基本的には第三者が勝手に URL を推測してアクセスするということは不可能ということがわかります。

つまり「URLを知っている人だけが見られる」方式です。SNSやチャットにURLを貼れば、その先は誰でも開けるとお考えください。

管理人はこの記事を書くために、自分の生成物をcurlでダウンロードして気づきました。ログインしていない状態であっさり落とせたので、少し驚きました。多くのサービスが同じ作りですが、URLの扱いは意識しておいたほうがよさそうです。

Kling公式には公開フィードがあります

「作った動画が人に見られるのでは」という不安について、実際の画面を確認しました。

Kling公式(kling.ai)のアプリ画面には、次のようなナビゲーションがあります。

  • Recommended(おすすめ)
  • For You(あなた向け)
  • Follows(フォロー中)
  • Publish(公開する)
  • Explore/Shorts

実際にユーザー名と作品が並ぶ公開フィードが存在します

大事なのは「Publish」というボタンが独立してあることです。つまり自分で公開操作をしなければフィードには載らない作りだと読めます。

ちなみに管理人が比較用に使っているPollo AIにも、公開に関わる仕組みがあります。こちらは後の項目で詳しく書きます。Kling公式は「Publish」という独立したボタンで公開する作りです。

比較のために調べたPollo AIの方が、初期設定は公開寄りでした

Kling公式の話を書いたあとで、比較用に使っているPollo AI側も同じ観点で調べました。結果として、こちらのほうが初期設定は公開寄りでしたので、そのまま書きます。

Pollo AIの生成画面には詳細設定パネルがあり、そこに2つのトグルがあります。ページを読み込み直した直後の状態がこちらです。

項目初期状態説明文(画面の表記そのまま)
公開/非公開オンこのオプションを有効にすると、出力ビデオがPollo AIによって選択され、Explore フィードに公開される可能性があります
コピー防止オフこれを有効にすると、アップロードした画像とプロンプトをコミュニティから非表示にできます

読み替えると、何も触らずに生成すると「公開されうる状態」で、かつ「プロンプトと入力画像がコミュニティから見える状態」ということになります。

Kling公式は自分でPublishを押さなければ載りません。この点はKling公式のほうが安全側の作りです。

管理人はこの記事を書くまで、この2つのトグルの存在に気づいていませんでした。生成画面の歯車アイコンの中にあります。気になる方は一度開いて確認してみてください。

そのため、必ず Pollo AI で動画生成する場合は、この公開・非公開オプションを無効にしておくことが重要です。

比較のために調べたPollo AIの方が、初期設定は公開寄りでした

規約4.7.1:入力素材もライセンスの対象

ここからは規約の条文です。実際の画面を載せます。

いちばん重要なのが4.7.1です。

Kling AI has an non-exclusive, royalty-free right and license … to use the Content, which shall comprise the Input you provide or upload to the Services and Output generated … including such right to host, store, transfer, publicly display, publicly perform … communicate to the public, reproduce, modify … and to distribute Input and Output … in any media formats and through any media channels.

要点は3つになります。

  • 利用者はKlingに対し非独占・無償の利用ライセンスを与えます
  • 対象は生成物だけでなくアップロードした素材(Input)も含みます
  • 公開表示・公衆送信・配布まで含まれます

さらに4.7.3には、その用途として「create, test, improve, train, or otherwise develop the artificial intelligence or machine learning models」と明記されています。AIの学習に使われるということです。

この種の条項は多くのAIサービスにありますが、入力素材も対象という点は見落としやすいと思います。

  • 社外に出せない商品画像
  • クライアントから預かった素材
  • 公開前のデザイン

こうしたものをアップロードするときは、この条文を踏まえて判断してください。

4.8:公開すると他のユーザーが素材にできます

もうひとつ、公開する場合に知っておきたい条文があります。4.8です。

the content you publish through Kling AI … may be made available to other users for use in creating and publishing related content, or for downloading … Other users may also … perform 「Recreate」, use your content as reference images or prompts…

つまり公開した作品は、他のユーザーが「Recreate」機能で素材として再利用できるということです。参照画像やプロンプトとして使われる可能性があります。

4.9では、他のユーザーが作品の一部を抽出して別の作品を作ることにも触れられています。

公開フィードに出すかどうかは、この点を理解したうえで決めてください。作品を素材として使われたくない場合は、Publishしないという選択があります。

基本的には、自分自身がインフルエンサーであったり、その動画を広めたいという明確な目的がない限り、公開(Publish)しないことをお勧めします。

データの保存先はシンガポール

「中国のサービスだからデータが心配」という声はよく聞きます。プライバシーポリシーを確認しました。

4. Data Storage and Retention
(1) We store your Data on our servers located in Singapore. We also have support, engineering, content moderation, and other functional teams located around the world to support the operation of the Platform … We have rigorous internal control measures in place to strictly limit data access to designated personnel only.

保存先はシンガポールと明記されています。

ただし補足も必要です。「世界中に配置されたチーム」がサポート・エンジニアリング・コンテンツモデレーションを担当するとも書かれています。保存場所と、アクセスする人の所在は別の話です。

セキュリティ対策としては、暗号化の使用、アクセス権限を限定した人員への制限、情報セキュリティ専門部署の設置が挙げられていました。

また4(6)には、Kling側が予告なくデータを削除する権利を留保し、それについて補償しないとも書かれています。大事な生成物は自分の手元に保存しておくのが確実です。

データの保存先はシンガポールでした

商用利用とブランド表示の制限

安全性とは少し違いますが、あわせて知っておきたい制限が2つあります。

  • 4.6:書面の許可がなければ、生成物を商用目的で使用・複製・配布・改変してはならない
  • 4.5:許可がない場合、出力にKling AIのブランドとロゴを表示する義務がある

料金ページを見ると、無料のBasicプランは「商用利用不可」、Standard以上は「商用利用可」と明記されています。有料プランの契約がこの許可に当たると読むのが自然です。

ブランド表示についても、有料プランには「Brand watermark removal(ブランド透かしの除去)」が含まれています。

仕事で使うなら有料プランが前提だとお考えください。

利用者が取れる対策

ここまでの内容から、実際に取れる手段を以下にまとめおきます。

やりたいこと方法根拠
学習利用をやめてほしいsupport@kling.ai にメールで撤回を通知User Policy 4.7.4
データを削除してほしい削除を請求するPrivacy Policy 4(6)
公開フィードに出したくない「Publish」しない公開は個別操作
商用利用したい有料プラン(Standard以上)を契約料金ページの明記
機密素材を守りたいアップロードしないInput もライセンス対象(4.7.1)
生成物を確実に残したい手元にダウンロードして保存予告なき削除の権利あり(4(6))

どうしても学習利用だったり、データの作成などをしたい場合は、公式に問い合わせることで対応していただくことが可能です。

管理人の結論としては、Kling AIが特別に危険だとは思いません。ここに挙げた条項の多くは、他の主要なAIサービスにも同じようなものがあります。ただ「入力素材もライセンス対象」と「撤回はメールで申し出る必要がある」の2つは、知らないまま使うと後で困ります。

実際に生成した動画で、URLの挙動を検証

この記事で書いてきたURLの話は、抽象的だと分かりにくいと思います。実際に生成した動画を1本置いておきます。

この動画は消費0クレジットで生成しました。Pollo AIのウルトラプランには対象モデルを無制限で使える特典があり、Kling 3.0がその対象です。生成前後のクレジット残高は1,995のまま動きませんでした。

プロンプト(全文)

夜の街角にある小さな花屋の店先。並んだ花に照明が当たり、風で花びらがわずかに揺れる。カメラはゆっくり左へ流れる。

実際の出力:1280×720/4.04秒/8,700kbps/4.19MB

この動画にも、記事の前半で書いたことがそのまま当てはまります。

  • 配信用のCDNに置かれ、URLを知っていれば認証なしで開けます
  • ファイル名は生成時刻+36桁のUUIDなので、総当たりでは探せません
  • 生成時の設定によっては、公開フィードに載る可能性があります

人に見せたくないものを作るときは、生成する前に詳細設定を確認してください。

Kling 3.0で生成(無制限・実測0クレジット・1280×720・4.04秒・8,700kbps)

検証の制約事項

今回の検証における制約事項を以下にまとめておきます。

  • URLへのアクセス検証は、Pollo AI経由で生成した動画に対して行ったものです。Kling公式から直接生成した場合の出力URLがどうなるかは確認していません
  • Kling公式にアカウントを作っての検証はしていません。公開がデフォルトなのか、非公開設定があるのかは未確認です
  • Pollo AIのExploreフィードそのものは確認できていません。トグルの説明文に出てくる名前ですが、日本語版サイトのメニューからは該当ページが見つからず、`/ja/explore` はトップページに転送されました。実際に自分の生成物が公開されたかどうかも確認していません
  • 規約は英語版を読みました。日本語版があるかは確認していません
  • 規約は改定されます。この記事は2026年7月26日時点で確認した内容です

よくある質問(FAQ)

最後に Kling AI の危険性について以下にまとめておきます。

Kling AIは危険ですか?

特別に危険とは言えません。データの保存先はシンガポールと明記され、暗号化やアクセス制限も記載されています。ただし入力素材もライセンスの対象になる点、学習に使われると明記されている点は、知ったうえで使ったほうがよいと思います。

作った動画は勝手に公開されますか?

自動で公開されるわけではありません。Kling公式には公開フィードがありますが、「Publish」という個別の操作があるため、自分で公開しなければ載らない作りだと読めます。ただし生成物のURLは、URLさえ知っていればログインなしで開けます。

アップロードした画像はどう扱われますか?

規約4.7.1により、Kling AIは入力素材と生成物の両方について非独占・無償の利用ライセンスを持ちます。4.7.3にはAIモデルの学習に使うことも明記されています。社外秘の素材やクライアントから預かった素材は、アップロードを避けたほうが確実です。

学習に使われるのを止められますか?

止められます。規約4.7.4に「support@kling.ai にメールを送ることで許諾を撤回できる」と明記されています。またプライバシーポリシー4(6)には削除請求に応じるとも書かれています。

データは中国に保存されますか?

プライバシーポリシーには「サーバーはシンガポールにある」と明記されています。ただし、サポートやエンジニアリング、コンテンツモデレーションを担当するチームは世界各地にあるとも書かれています。保存場所とアクセスする人の所在は別の話としてお考えください。

まとめ

Kling AIの安全性を確かめるために、生成物のURLに認証なしでアクセスできるかを実際に試し、規約とプライバシーポリシーの条文を確認しました。分かったのは、データの保存先はシンガポールであること、公開フィードはあるが自分でPublishしなければ載らないこと、そして入力素材も含めて広い利用ライセンスをKling側が持つことです

。ただし規約4.7.4に「メールで撤回できる」と明記されている点は評価できます。特別に危険なサービスだとは思いませんが、機密性の高い素材はアップロードしない、大事な生成物は手元に保存しておく、この2つは守っておくと安心です。規約は改定されますので、契約前にご自身でも最新版をご確認ください。

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