AIイラストは判定できる?貼り付けると見抜けませんでした

そのイラスト、人が描いたのか、AIが描いたのか。

見た目だけでは分からないので、判定サイトに頼りたくなります。

検証では、AIで描いたイラストを、画風を変えて8種類用意し、判定サイトにかけました。保存し直したもの、SNS向けに小さくしたもの、加工したものも含めて29枚を対象としました。

結果として、AIの絵そのものは、どの画風でもほぼ100%見抜かれました。一方でAIの絵を背景に貼っただけの画像は、6.3%で素通りしているという差が出ました。

検証日: 2026-10-01〜02。イラストはPixVerseの画像モード(GPT Image 2.5 Flare)で作りました。判定にはHive Detect(hivedetect.ai)とSightengine(AI画像判定の無料デモ)を使い、どちらもアカウント登録なしで試しています。比較のために、AIを使わずプログラムで図形を組み合わせて描いた絵も入れました。人が手で描いたイラストは試していません(判定サイトの精度は更新で変わることがあります)。

結論:AIの絵は見抜かれ、貼ると見抜かれませんでした

先に結果です。数字はHive Detectが出した「AIで作られた可能性」です。

試した画像枚数HiveSightengine
AIのイラストそのまま(8画風)899.9%99%(1枚)
保存し直して来歴情報を消したもの899.9%—
SNS向けに小さくしたJPEG898.6〜99.9%99%(1枚)
色数を減らす・モザイクの加工299.9%99%(2枚)
AIのキャラを背景に貼っただけ16.3%0%
AIを使わずに描いた絵20〜0.5%0%

Sightengineは途中で無料の上限に達したため、一部の画像だけを判定しています。

検証の結果、AIの絵だけでできた画像は、どれだけ加工してもほぼ100%で判定されました。一方で、AIの絵が画面の一部にしか無い画像は、ほとんど検出されませんでした。

管理人は、加工すればすり抜けるのでは、と予想していました。実際は逆で、加工には強いのに、部分的な使い方には弱いという結果です。判定サイトの「0%」は「AIを使っていない」という意味ではない、と考えたほうがよさそうです。

8つの画風は、どれもほぼ100%でした

判定にかけた8種類のイラストです。画像の下の数字が、Hive Detectの判定です。

  • 検証対象はアニメ調・ちびキャラ・水彩・フラット・厚塗り・白黒漫画・ドット絵・絵本の8種類です
  • 判定精度はどの画風でも99.9%でした
  • ドット絵や白黒漫画のように、情報量の少ない絵でも見抜かれています

「アニメ調はすり抜けやすい」という話を聞くことがありますが、今回のイラストでは画風による差はありませんでした。

8つの画風は、どれもほぼ100%でした

貼っただけの画像は6.3%でした

今回いちばん重要な結果です。

左側は、AIで生成したちびキャラの画像です。99.9%という数値でAIと判定されました。

右側は、キャラクターの白い背景を除去し、AIを使わずに描いた家と草原の絵に合成した結果です。画面全体に対して、キャラクターが占める割合は1〜2割程度でした。

  • Hive Detect:6.3%
  • Sightengine:0%(AIでもディープフェイクでもない可能性が高い)

キャラクターはAIが描いたものそのままです。それでも2つの判定サイトとも、ほぼ「AIではない」と判断しました。

判定サイトは、画像全体を見て「AIらしさ」を測っているようです。AIの部分が小さいと、残りの大部分に引っぱられて数字が下がるのだと思います。

貼っただけの画像は6.3%でした

実際の判定画面です

貼り付けた画像をHive Detectにかけて判定した結果、右上に「6.3%」と表示されました。

同じサイトでAI画像そのものを判定したところ、99.9%という結果になりました。生成元の推定にも「gptimage2:99.9%」と表示されています。実際に使ったのはGPT Image 2.5なので、モデルの系統まで当てています。しかし、この鋭い判定でも貼り付けには反応しませんでした。

実際の判定画面です

加工しても、見抜かれ続けました

次に、AIの絵そのものに加工をかけて試しました。

  • 色数を減らす加工(ポスターのようなべた塗りに近づける):99.9%という判定結果でした
  • モザイク加工(4分の1に縮めてから引き伸ばす):99.9%という判定結果でした
  • どちらもSightengineでは99%でした

見た目が大きく変わっても、数値はほぼ変動しませんでした。絵全体がAIで生成されている限り、軽微な加工では検知を逃れられないという結果になりました。

加工しても、見抜かれ続けました

来歴情報を消しても、結果は同じでした

PixVerseで生成した画像には、C2PA(コンテンツの来歴を記録する仕組み)の情報が含まれており、「PixVerseがAIで作った」という表記も確認できます。

そこで、画像を保存し直してこの情報を消したものも判定にかけました。結果は8枚とも99.9%で、元の画像と変わりません。

  • Hive Detectは、ファイルの情報ではなく、絵そのものを見て判定していることが確認できました
  • なお、来歴情報が入った元の画像でも、Hive Detectの「Content Credentials」欄は「見つからない」と表示されました

絵そのものから判定されるため、削除しても隠せないという結果になりました。

Sightengineは数枚で使えなくなりました

判定サイトを使うときの注意点です。

  • Sightengineでは、アカウント作成なしで数枚処理すると「FREE LIMIT REACHED」が表示され、それ以降は判定が実行できなくなりました
  • 8月の検証時にも、同様に数枚で制限に引っかかったという結果になりました
  • Hive Detectは、今回の29枚すべてを登録なしで判定できました

大量の画像をチェックする場合は、まずHive Detectで一括スクリーニングし、候補に残ったものだけをSightengineで精査するという手順がおすすめです。

判定サイトの使い方

今回使ったHive Detectの手順です。

  • hivedetect.ai を開きます。登録は不要です
  • 「Upload Media」を押して、調べたい画像を選びます
  • 数秒で、右側に「AIで作られた可能性」のパーセントが表示されます
  • 「Generation Sources」には、どのAIで作られたかの推定が並びます

数字の読み方については、高ければAIの可能性が高い、低くても「AIを使っていない」とは限らないと理解しておくのが安全です。

判定サイトの使い方

検証しきれなかったこと

今回わからなかった点です。

  • 人が手で描いたイラストは試していません。比較に使ったのは、AIを使わずプログラムで図形を組み合わせた絵です。手描きの絵が誤ってAIと判定されることがあるかは、この記事では分かりません
  • 使ったのはGPT Image 2.5で作ったイラストだけです。ほかのAIで描いた絵は、8月の記事で写真を中心に試しています
  • AIの絵の上から人が描き足した場合は試していません

よくある質問(FAQ)

最後に、よくある質問をまとめておきます。

AIイラストは判定サイトで見抜けますか?

AIで描いた絵そのものの場合は、今回試した8つの画風すべてで99.9%と判定されました。小さくしたり、色数を減らしたりしてもほぼ変わりません。ただし、AIの絵を別の背景に貼った画像は6.3%で、見抜けませんでした。

判定が0%なら、AIを使っていないと言えますか?

結果として、AIのキャラクターをAIを使っていない背景に合成した画像は、Sightengineで0%、Hive Detectで6.3%という低い数値になりました。AIを部分的に使った絵については、判定スコアが低く出るという結果です。

画像の来歴情報(C2PA)を消せば、判定をすり抜けられますか?

すり抜けられませんでした。来歴情報を消した画像も8枚とも99.9%で、元の画像と同じでした。判定サイトはファイルの情報ではなく、絵そのものを見ています。

無料で使える判定サイトはどれですか?

今回はHive DetectとSightengineを登録なしで使いました。Sightengineは数枚で上限に達して使えなくなりましたが、Hive Detectは29枚すべてを判定できました。

まとめ

AIで描いたイラストを29枚判定にかけたところ、AIの絵そのものは、画風を変えても、小さくしても、加工しても、ほぼ100%見抜かれました。来歴情報を消しても同じ結果でした。

ところが、AIのキャラクターを背景に貼っただけの画像は、6.3%と0%で素通りするという結果になりました。

判定サイトの数値は、「全体がAI生成か否か」の目安としては信頼できる結果でした。ただし低い数字が出ても、画像の一部にAI加工が含まれている可能性は否定できません。この点を踏まえて利用することが、安全な使い方だと思います。

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