この画像、AIで作ったものでは?
そう思ったとき、判定してくれるサイトがあります。
一方で、そういったAI画像の判定ソフトの性能についてあまりちゃんとした検証は行われていません。そこで、今回の記事ではその判定の精度がどこまで高いのかについて検証をしてみました。
検証では、当サイトで作ったAI画像であれば、正解が全部わかっています。そこで22枚を判定サイトにかけて、何%で見抜かれるかを1枚ずつ計測しました。
結果から申し上げますと、AI画像判定ソフトは当サイトで作成したほとんどのAI生成画像を「AI生成」と正しく判定していました。
ただし1枚だけ、きれいにすり抜けたものがありました。
AI画像そのものの作り方は、AI画像生成とは?作り方・無料おすすめ・使い方の記事で詳しく解説しています。
結論:ほとんど見抜かれる
最初の結論として、22枚の検証結果について以下の表にまとめておきます。
| 入れた画像 | 枚数 | AI判定の結果 |
|---|---|---|
| AIで作った画像(そのまま) | 12枚 | 全部 99.9% |
| AI画像を縮小・圧縮したもの | 2枚 | 99.8〜99.9% |
| AI画像を高画質化・背景削除したもの | 7枚 | 5枚が99.0〜99.9%/2枚が1%未満 |
| AIではない画像(スクリーンショット) | 1枚 | 2.8%(正しい判定) |
AI由来の21枚のうち19枚が、99%以上でAIだと判定されたという結果になりました。一方で、AIを通していない画像は、きちんと低い数字で返ってきています。
判定にかけた画像
実際に投入した画像と、返ってきた数値を以下に示します。「推定」は判定サイトが「このモデルで作られた」と答えたもの、「実際」が本当に使ったモデルです。

使ったのは無料で試せる2つのサイトです
今回使ったのは次の2つです。どちらもアカウント登録なしで使えます。
- Hive Detect(hivedetect.ai):画像をアップロードすると数秒で結果が表示されます。生成モデルの候補を100種類ほど並べて、それぞれの確率を出してくれます。
- SightengineのAI画像判定デモ:同じくアップするだけです。こちらもモデル名を推定してくれます。
Hive Detectの画面を下に示します。この画面では設定項目がなく、画像をアップロードするだけで処理が開始できる構成になっています。

どのモデルで作ったかまで特定
ここがいちばん驚いた点です。AIかどうかだけでなく、どの生成モデルで作ったかまで推定されました。
| 実際に使ったモデル | Hive Detectの推定 | 正誤 |
|---|---|---|
| Nano Banana 2(8枚) | gemini3(7枚) | 7枚正解 |
| Nano Banana Pro | gemini3(99.9%) | 正解 |
| Grok Imagine(2枚) | grokimagine | 2枚とも正解 |
| Seedream 5.0 Lite | midjourney(60.4%) | はずれ |
12枚中10枚で、モデルまで言い当てられました。Nano BananaはGoogleのGemini系モデルであるため、gemini3という回答は正解と判断しています。
Sightengineでも同様の傾向が見られました。8枚中6枚が正しく判定され、Nano Banana 2で作成したマグカップの画像に対しては「Imagen / Nano Banana 99%」と、ほぼ断定するかの高い確率で回答されました。

縮めて圧縮しても回避不可
「小さくして画質を落とせば、AIの痕跡は消えるのでは」と考えて試しました。
同じ1枚の画像を512pxに縮小し、JPEG形式で36KBに圧縮したものと、さらに256pxまで縮小して7.8KBまで強く圧縮したものを作成しました。元の画像は1024px・1.5MBです。
検証の結果、どちらも99.8〜99.9%のままであることが確認できました。

ただし、モデルの推定は崩れる
興味深い点として、AIかどうかの判定は変わらないのに、画像を縮小すると、生成モデルの推定だけが崩れました。
- 元の画像については、gemini3を99.8%の確率で正しく識別できました
- 512pxに縮めた版では、ernie(別モデル)を51.4%と判断してしまい、誤答となりました
- 256pxではernieが60.8%の確率で選択されましたが、こちらも正解ではありませんでした
「AIらしさ」と「特定のモデルであること」を見分ける際は、注目すべきポイントが異なります。解像度を下げることでモデルごとの特徴は薄れるものの、AI生成特有の画質は消えないという結果になりました。
1枚だけ、すり抜け
今回いちばんの発見です。猫の画像の背景を消して透過PNGにしたものだけ、AI判定が0.0%になりました。
同じ猫の元画像に対する類似度は99.9%でした。しかし、背景を削除した時点で、検出対象から外れるという結果になりました。
ただしこれは背景削除そのものが原因ではありません。別の画像で同じ処理を行った場合は99.9%のままだったほか、背景を消した画像を3枚試してもいずれも99.0〜99.9%で検出されました。さらに透過をなくして白で塗り潰した版も0.7%と低い値を保っていました。
この猫の画像に固有の現象だと考えています。

AI未作成画像は正しく低評価
判定サイトの信頼性を確かめるうえで、AIではない画像を「AIではない」と正しく判定できるかという点も重要です。
そこで、当サイトの画面をブラウザで撮っただけのスクリーンショットを入れました。AIは一切通していません。
結果は2.8%となり、正しく低い数値が返ってきました。誤ってAIとして扱われることはなかったです。

2つのサイトで答えに違いが出る
同じ画像を2つのサイトに入れた場合、モデルの推定が食い違うことがあります。
| 実際のモデル | Hive Detect | Sightengine |
|---|---|---|
| Nano Banana 2(マグカップ) | ernie(はずれ) | Nano Banana(正解) |
| Grok Imagine(アニメ調) | grokimagine(正解) | Wan(はずれ) |
| Seedream 5.0 Lite | midjourney | Flux |
片方が正しく当たり、もう片方が外れるという現象が、両方向で確認されました。Seedreamについては、2つの質問のどちらでも異なるモデル名を回答しており、いずれも誤答となりました。
AIかどうかの判定は、どちらのサイトも99%台で一致するという結果になりました。むしろぶれが見られたのは、モデルの推定側です。
無料でどこまで使えるかも計測
実際に使った範囲での回数制限です。
| サイト | 登録 | 無料で試せた枚数 |
|---|---|---|
| Hive Detect | 不要 | 22枚を続けて判定できました |
| Sightengine(デモ) | 不要 | 8枚で上限に達しました |
Sightengineは8枚目の処理後に「FREE LIMIT REACHED」と表示され、その時点で利用が停止します。ただししばらく時間をおいたら、また使えるようになりました。1日に何十枚も通す必要がなければ、登録なしでも十分に対応できると思います。
まとめて何枚も試すならHive Detectのほうが向いています。実際に22枚を続けて判定することができました。
検証しきれなかったこと
今回わからなかった点です。
- カメラで撮った本物の写真については試していません。AIではない画像として投入したのはスクリーンショット1枚のみであり、実写真での誤検知率は測定できていません。
- 手描きのイラストも試していません。人が描いた絵がAIと判定されないかどうかは未確認です。
- AI画像を人が加筆したような中間的なものも試していません。
- 判定サイトの精度は更新によって変動します。数字は2026年8月16日時点のものです。
よくある質問(FAQ)
最後に、よくある質問をまとめておきます。
AI画像かどうかは判定できますか?
できます。今回はAI由来の21枚のうち19枚が、99%以上の確率でAI生成だと判定されました。無料の判定サイトでも、精度はかなり高いです。
無料で使えるAI画像の判定サイトはありますか?
あります。Hive Detect(hivedetect.ai)とSightengineのデモは、どちらもアカウント登録なしで利用することができました。Hive Detectでは22枚続けて判定でき、Sightengineは8枚で上限に達しました。
画像を小さく・圧縮しても判定は逃れられない
逃れられませんでした。1024pxの画像を256pxまで縮小して強く圧縮しても、99.8%でAIだと判定されています。ただし、どのモデルで作ったかという推定のほうは、はずれるようになりました。
どのAIで作ったかまでわかるのですか?
かなりの精度でわかります。Hive Detectは12枚中10枚で生成モデルを言い当てました。ただし2つの判定サイトで答えが食い違うこともあり、モデルの推定はAI判定ほど安定していません。
判定結果は信じていいですか?
参考にはなりますが、鵜呑みにはできません。今回、1枚だけAI判定が0.0%になったものがありました。同じ元画像は99.9%だったので、条件によってはすり抜けます。0%だからAIではない、と決めつけるのは危ういです。
まとめ
当サイトで作ったAI画像22枚を判定にかけたところ、AI由来の21枚のうち19枚が99%以上で見抜かれました。縮小しても、圧縮しても、高画質化しても逃げられません。
そのうえどのモデルで作ったかまで、12枚中10枚で言い当てられます。AI画像を「バレずに使う」のは、もう難しくなっていると感じました。
ただし1枚だけ、AI判定が0.0%になったものがあります。判定サイトの結果は強力な材料ですが、それだけで断定はできません。そこは押さえておいたほうがいいと思います。
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